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ごあいさつ 「神辺の砂留」発刊へ至るまでの思い ―ホタルと花と砂留と―

 砂留(すなどめ)。古くは『備後国東の端の御領と天領に砂を止「留」める堰がある』と語られていますが、砂留は破損修理・改修・増築を繰り返し、今日迄保存されて来たのです。
 堂々川ホタル同好会では、先人たちの知恵に学びながらも文明の機器ドローンを使い点在する砂留を撮影し、鳥瞰的に全体像を把握する活動もしています。そもそも砂留とホタル同好会との接点は何かと問われれば、「堂々川へホタルを飛ばそう」に賛同者が集い、ホタル同好会の設立へと繋がり、その後の2006年には砂留群の内8基の砂留が「日本登録有形文化財」に認定され、砂留保護活動として環境整美化に努めている事です。具体的には、歴史的文化的学術的な意義を持つ砂留を、年1回の総会や月1回の作業定例会を恒例行事として来たのですが、会員の高齢化の中での労力確保が課題となっています。
 私たちホタル同好会が産声を上げた時の砂留の石積は草木に覆われ、緑だけが見えていました。ホタル飛翔をさせるより前にすべき作業は蔦や葛の伐採でしたが、草の中からは堆積した家電、タイヤ、家庭ごみ、ついには墓石までザクザクと湧くように出たのです。半年以上格闘した事実は機関誌等でお伝えしています。少しは綺麗になった川原にビオトープを造りましたが、なんとそこには翌年からホタルの幼虫が川から上陸したのです。夏の風物詩として多くの人の心を癒しています。これらを環境省募集「ホタレンジャー」に応募したら環境大臣賞に輝き、これを初めとし大臣表彰4回。広島県景観会議最優秀賞や県・市の環境賞をいただき苦労が報われています。ホタル繁殖活動では川の草刈り、餌の放流、「ホタルの勉強会」のための実態把握、年1回は福山市と共同の水質調査も実施して水の綺麗さを確認しています。「堂々川が脚光を浴び、多くの人の眼で不法投棄を監視する」という初期の目的は達成しましたが、一朝一夕に不法投棄はなくなりません。そこで1.5kmの沿道に紅白や多色の彼岸花(曼殊沙華)の植栽を始めました。毒をもつ彼岸花は猪退治に良しと思ったのですが、学習能力の高い彼らは3年もしたら土を掘り起こしているのです。現在では24色18万本となり、散策やカメラ撮影をして楽しめる観光地になっています。この彼岸花植栽は2010年から継続して、近郊の小学生は遠足を利用してごみ拾いをしながら彼岸花の球根を植えてくれています。又、園児も植栽に参加してくれているのです。
 聞きなれない砂留という言葉は、「地域を守っている」割には「守られている」という認識のギャップが大きいのも事実です。50基を超える有名無名の砂留群や日本最古らしきものもあり、予想以上に老朽化が進み崩壊寸前の多い事に気付かされました。平成30年7月の西日本豪雨から、次代に繋げる後継者の育成を急がねばならないと思っています。
 多くの方々のご支援ご協力を得て今日に至っていることに感謝申しあげます。

堂々川ホタル同好会 会長 土肥 徳之

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